先日久しぶりにくら寿司に行ってみた所、2皿リングというものがあることに気づきました。
どうも価格が2皿分(200円)のネタは、この2皿リングで提供されるようになっているようです。
上記画像のとおり2皿がセットになっているため、食べた後は皿を取り外し2枚を回収口に入れればOKです。
そんな2枚皿リングですが、
- どんな構造で2枚積み重ねられているのか
- どうやって皿を取り外すのか。皿が保持される仕組み・構造はどうなっているのか
- 成形はどんな感じか
あたりが筐体設計者として気になってしまったので、ちょっと観察してみました。
写真付きで解説・説明してみたいと思います。
くら寿司の2皿リングを観察してみた【構造・取り外し方・回収方法】
一番上のおさらは、周囲についているリブの上にのっかっている感じですね。
一段下がったところにあるので、お皿がいい感じにのる設計です。
気になるのが、この下側のお皿です。
2皿リングだけをもっても、この下側のお皿は下に抜けずくっついてくるのですが、どういう構造で保持されているのでしょうか。
リブの下側にいますが、これだけだと下に抜けてしまうはずなので、何か工夫があるはずです。
ということで、ひっくり返して底側から観察してみることにしました。
すると、4ヶ所のひっかけ部分で下から支えられていることが判明。
上下方向は「円周に無数にあるリブ」と「この下からのひっかけ部分」の間に良い感じにおさまっているということですね。
拡大してみるとこんな感じ。
下からのひっかけは4ヶ所だけですし、そんなに強く引っかかっている感じではないので、手で持ってずらしてあげるとすぐ外れます。
外れました。
くら寿司の2皿リングの成形を確認する
2皿リング単体でみると、こんな感じ。
パッと見た感じ、射出成形品に見えますね。
パーティングラインが見えます。
抜き方向は矢印の方向でしょう。
無駄な内スライドなど作らず、2方向抜きで作れるように下からの支え部はこんな感じになってます。
ゲートの位置も見ておけば良かったのですが、すっかり忘れてました。
くら寿司の2皿リングの返却・回収方法
回収用の筒がレーンに流れてますので、ここに上から通して返却すればOKです。
くら寿司の2皿リングを観察してみた【まとめ】
- 上側のお皿は、円周のリブにうまくのっかってハマっているだけ
- 下側のお皿は、円周のリブと下からの支え4ヶ所の間にハマっている
こんな構造でした。
全国のくら寿司に導入されると仮定すると、数量もそれなりにあるでしょうし、コストもかけたくないでしょう。
「2枚を1セットにでき、お客さんが簡単に取り扱えて、回収も簡単」という必要条件を満たすシンプルな構造で、なかなか良いものじゃないかなと思いました。
勉強になりました。
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